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結婚へのアドバイス


【7】愛情表現

さて、今回のテーマは「愛情表現」です。私がT-mamaと結婚してからもう10年がたちますが、その当初から(今も)よく言われたことがこの愛情表現についてでした。
T-mamaいわく、日本人男性は愛情表現が足りないというのです。「愛しているよ」とか「きれいだね」という言葉や態度をもっと表現して欲しいと女性は思っているようなのです。よくアメリカの映画などを見ると、夫が家を出る時に妻や子供たちにキスやスキンシップをしますよね。簡単に言えばアレです。

自分もなるべく意識して愛情表現をしているつもりなのですが、何かのきっかけでフトやっぱり足りないのかなと感じることがあります。

私は何度か小学生になった娘に徹底して愛情表現をしたとことがあります。「かわいい」とか「きれいだね」「すてき」「すごいね」「君がいてくれて本当にうれしい」とまあ、貧弱なボキャブラリーを駆使して心情を込めて賛美するわけです。すると娘としては気分が悪くないわけです。徐々に笑顔になっていくのです。

そのうち表現する単語が足りなくなってゆくと、2回目3回目と同じ単語が登場するようになります。それでも熱心に賛美していると、やがて娘は恥ずかしくなってどこかへ行ってしまうのです。

こういったことをしながら、愛情表現をすると言うことは重要だと感じるのです。女性は美の対象であると言われますが、家庭を築いて実感するようになりました。


最近、世の中でジェンダーフリーと言う言葉が聞かれるようになりました。みなさま聞いたことがありますか?日本独自の造語なのですが、簡単に言うと「男女差別をなくそう」といった意味です。詳しく話せばボーボワールの「第二の性」と言う本まで遡るのですが、ここでは省略しましょう。男らしい・女らしいという概念は後から人間が作ったものだから無くしてしまいましょうというわけです。

私はこのジェンダーフリーの主張をする女性たちを見ながらかわいそうだなと思うのです。たぶんこの女性たちは人生の中で男性(たぶん特に父親)から愛を受けていなかったと思うのです。

本来、女性は愛を受けて喜びを感じ、そして美を男性に返します。男性はその美しさに心を惹かれて、さらに女性を愛してゆくのです。

ところが男性の愛を受けなかった一部の女性たちは、その心の疎外感ゆえにいっそうのこと、男女の差を無くして男と同じにして欲しいと願ってしまうのでしょう。一生涯一人で生きてゆくと決意した場合、女性にはどう考えても不利な社会システムですから。(今の社会システムは男性と女性が結婚して家庭を単位に成り立つように作られています。男性と女性がお互いに不利な点をカバーしあうというのが前提になっているのです。)

こういったことを考えると「愛情表現」とは単に個人的人間関係だけでなく、社会的にも影響を与える内容だと思うのです。

このコラムを読まれている男性諸君、お互いに女性に対する愛情表現を積極的にするよう励まし合おうではありませんか?それが社会に平和をもたらす第一歩なのです。