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結婚へのアドバイス


【8】ワンルームマンション

どーも、T-papaです。
先日、会社の帰りに外で夕飯を食べていた時のことです。食事をしたお店は明るい雰囲気があり、アルコール類は置いていないので臭くなくて、数少ない私のお気に入りの店です。そこで一人食事をしていた時のことです。

私の隣の席で女性ふたりが会話をしていました。二人とも30代半ば位の仕事帰りのOLで、話の内容はどうやらワンルームマンションを買う、買わないといったことのようでした。

盗み聞きするつもりはなかったのですが、こちらは一人で食事をしていますから、自然と二人の会話が耳に入ってしまったのです。まさか二人の女性がどんな顔をしているかなんて見るわけにいきませんから、関係ない方をボーと見ながら話を聞いていたわけです。

片方の女性は既にワンルームマンションを購入して住んでいるようでした。その女性がもう一人の女性にワンルームマンションの購入を勧めていたのです。しかもどうやら自分と同じマンションをと。

それに対してもう一人の女性は、どことなく歯切れの悪い返事を繰り返していたのです。もちろんワンルームマンションを購入するというのは人生に1回あるか否かの大きな買い物ですから、そう簡単には決められないと思います。しかし、その女性は単に大きな買い物をするといったことでためらっていたのではないようでした。

私は何を食べてるのか覚えていないくらい興味津々になって聞いてしまいました。どうやら、この二人の女性の会話にはもう一つ別のテーマがあることがわかったからです。それはお互い言葉にはしませんが、間違いなくお互いに理解しているのです。

「結婚するか否か」というテーマが根底に流れていたのです。つまり結婚するのならばワンルームマンションを購入せず、家族が住める広い間取りを当然選びます。ということはワンルームマンションを購入する、イコール、結婚しないということを意味するわけです。

既にワンルームマンションを購入した女性は実は結婚を密かに諦めてしまっていたわけです。一人で生きてゆくと決めたわけですが、せめて気の合う友人と同じマンションで生活したいと思って誘っていたわけです。

一方、もう一人の女性は自分にはまだ結婚できるチャンスがある、だからワンルームマンションではなく、そのお金を結婚後の資金にしたいという思いがあったわけです。ワンルームマンションを購入することは生涯独身への“踏み絵”であったのです。

理論的に考えれば、ワンルームマンションを購入してもいくらでも結婚はできますし、狭ければ中古マンションとして売ればよいだけのことです。しかし、30年や25年ローンを組んでいたら実際に売ってみてもかなりの損をするわけです。

結論が出ないまま二人の話題は変わってしまいました。そして会話の内容に「結婚」と言う言葉は最後まで現れませんでした。私はその日、現代の独身事情を目の当たりにしたのでした。


(すみません、今回はアドバイスになりませんでした。こうご期待を!)