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信仰生活講座


【2】再出発するためには

さて、当サイトに訪問される方々の中には教会をお休みしている人たちがたくさんいます。再出発できることを願っています。

真の御父母様の言われるとおりに生きて行くというのは、昔であればあるほど難しいものでした。初期の先輩方が通過した苦難の路程は少なからず聞いたことがあるでしょう。

では、それなら今ならば簡単になったのかと言いますとそうではありません。やはり難しい道のりだと思います。

それでは、再出発するためには何が必要でしょうか?
「助走」が必要になります。つまり本格的にスタートするためには「準備」に当たるものが必要になるのです。これを原理講論の言葉で表現すると「蕩減条件」となります。ここで、少し長くなりますが、原理講論を拝読してみましょう。

「したがって堕落直後、まだ原罪だけがあり、他の善行も悪行も行わなかったアダムとエバは、神とも、またサタンとも対応することができる中間位置におかれるようになった。それゆえ、アダムとエバの子孫たちもまた、そのような中間位置におかれるようになったのである。したがって、堕落社会において、イエスを信じなかった人でも、良心的な生活をした人は、このような中間位置にいるわけであるから、サタンは彼を地獄に連れていくことはできない。しかし、いくら良心的な生活をした人でも、その人がイエスを信じない限りは、神もまた、彼を楽園に連れていくことはできないのである。それゆえにこのような霊人は、霊界に行っても、楽園でも地獄でもない中間霊界にとどまるようになるのである。
 それでは、このような中間位置にいる堕落人間を、神はどのようにしたらサタンから分立させることができるであろうか。サタンは元来、血統的な因縁をもって堕落した人間に対応しているのであるから、あくまでも人間自身が、神の前に出ることのできる一つの条件を立てない限り、無条件に彼を天の側に復帰させることはできないのである。一方においてサタンも、これまた人間の創造主が神であることを熟知しているので、堕落人間自身に再びサタンが侵入できる一つの条件が成立しない限りは、かかる人間を無条件に奪っていくことはできないのである。それゆえ、堕落人間は彼自身が善なる条件を立てたときには天の側に、悪なる条件を立てたときにはサタンの側に分立される。」


つまりここでは「中間位置」におかれるようになった私たちは「善なる条件」をたてたときに天の側へと行くことができると書かれています。これが「蕩減条件」です。

したがって、私たちが神様の元で何かをしようとするとき、実は気がつかなかったとしても何らかの蕩減条件をたててからスタートしているのです。

それでは、再出発をしようとしている私たちに何が必要になるでしょうか・・・。
出発もしていないの何か強烈なことができると思いますか?いきなり大きなことができるでしょうか。それはちょっと無理な話ですね。

蕩減条件は小さなことをコツコツとやり遂げることが重要です。例えば、御父母様の写真に向かって敬礼をするというのはどうでしょうか。一日にする回数を決めて毎日行うのです。これを何ヶ月行えば蕩減条件が満ちてくるのでしょう。
人によって期間が違いますね。蕩減条件には期間があるのです。条件が満ちてくると神様が私たちに関与することができるようになってくるのです。

自分には敬礼をする環境が無いという場合はどうしましょうか?では、他のことをしましょう。原理講論を一日何ページか拝読しましょう。家の外でも拝読できますよね。これをコツコツ行うのです。

空いた時間があるならば他にも何かしましょう。勉強しましょう。英語でもいいでしょう。コンピュータの資格を取るのでも良いでしょう。時間を無駄にしてはいけません。

「えー、勉強が蕩減条件なんですか?」と思われた方は、ちょっと発想を変えましょう。(^_^)

スタートしたら忙しくなるのです。だから準備期間中にやってしまうのです。
お父様はアメリカの牢獄にいるとき、夜遅くまでスペイン語を勉強していました。その当時お父様にとっては再出発するための準備期間であったわけです。それで、お父様は準備期間中に勉強をしておられたわけです。


よろしいでしょうか。再出発するためには蕩減条件が必要です。そして、蕩減条件はコツコツ行うというのがポイントですよ。あきらめないで時が満ちるのを待ちましょう。必ず神様の関与するときが来るでしょう。