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信仰生活講座


【3】私たちは今どこに住んでいるのか?

私たちが今生活しているのは日本であり、あるいは韓国であり、アメリカであったりします。また、ある人は会社に勤め、ある人は学校へ行き、ある人は子供を育て、ある人は趣味を探求しているかも知れません。全人類が80億人とも言われていますから、80億通りの場所に生きていることになります。

しかし私たちがどこに行こうと、私たちは矛盾を抱えた世界に住んでいるのです。別の言い方をすれば、「堕落世界に住んでいる」と表現できます。さらに別の表現をすれば「理想世界ではない」と表現できます。


何年も前に私が訪問伝道をしていた頃、「現在の生活に矛盾を感じることがありますか?」とアンケートを採ると、それでも何割かの人は矛盾を感じないと答えていました。合同結婚式への招待状のアンケートでもやはり何割かの人は矛盾を感じないと回答していました。私自身は当然のように矛盾を感じているので、矛盾を感じない人がいるのかと不思議な思いにさせられました。確かに人間は千差万別でしょう。

それでも、この「堕落世界に住んでいる」という感覚は信仰生活にとってとても重要なことだと思います。

最近は世間を驚かすような犯罪が大変増えました。ひょっとするとそういったものに巻き込まれてしまう可能性を否定できません。また、そこまで行かなくても自分の心霊を傷つけるような出来事が時に起こります。自分自身が気をつけて生活していてもです。まるで地雷を踏んでしまうように。

地雷はそうですよね。隠されていますから気をつけていても防げない部分もあるものです。つまり、堕落世界にはたくさんの地雷があると考えられます。

そんな地雷に巻き込まれて心霊が傷ついたときはどうしましょうか?私は原理講論を読むようにしています。夜も寝付けないほど苦しくなるとき、原理講論を取り出しておもむろにページを開きます。そこから20ページほど拝読するのです。すると、全く考えてもいなかった観点から、悟らせられる点が出てきたりします。

そうして拝読を終えると何とか寝ることができるようになるわけです。
そんな経験をしてゆくと原理には心霊を復活させる力があるのだなと本当に実感します。