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信仰生活講座


【9】正しい情報と偽情報

IT革命と言われて久しいですが、改めてこのIT革命とは何かと考えてみますと「誰でも情報を発信し受信することができるようになった」と捉えることができるのではないでしょうか。

今まではテレビ局や新聞社など特定の人たちしか情報を発信できませんでした。しかもそれらを維持する設備や人的労力は莫大なものが必要でした。ところがこのIT革命はそれらを覆してしまったのです。みなさまが現在お使いのインターネットを通して。

では、ここで神様とサタン、そして人間という観点で情報発信について見てみましょう。まず、神様が天地を創造されてアダムとエバを地上に誕生させられた時はどうだったでしょうか?

この時、神様はアダムとエバに対して次のように「情報発信」されました。

「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてもよろしい。しかし、善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう。」(創世記2/15)

有名な聖句ですね。この意味は「あなたたちは個性を完成するまで結婚してはならない。失敗したら霊的死を迎えてしまうだろう」ということです。堕落論を聞いた方は覚えていますか?(^_^)
さて、次に神様から反逆したルーシェルはこのアダムとエバを自分の元へ引き込むために次のように語りかけました。

「園にあるどの木からも取って食べるなと、本当に神が言われたのですか」(創世記3/1)
「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」(創世記3/4)

巧妙ですね。冷静に考えるとおかしい表現ですね。「本当に神が言われたのですか」この部分を皆さんどう思いますか?例えば私たちが15:30発の特急電車に乗ろうとしているとします。そのとき友人から「本当に15:30発なのか?」と言われたらどうしますか?みなさんは不安になりませんか?もう一度調べるでしょ。

つまり堕天使ルーシェルは最初にエバの持っている情報にターゲットを絞ったのです。そしてその情報を否定したのです。・・・・(1)

そして不安になったエバに対して、次にルーシェルは「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」と言ったのです。

これは否定した情報の代案を出してきたのです。しかも偽りの。うまいですね。偽りの代案ですよ。・・・・(2)

もし友人が強く「15:40発だよ」と言ったらどうしますか?気を抜いた状態であればみなさん信じてしまうでしょ?それで15:40にホームに着いたら、もう電車は行ってしまっているんです。時既に遅し。あなたは大切な切符を無駄にしてしまったのです。


以上が天地創造の時の行われた神様とサタンの情報戦争でした。結果はサタンの勝ちでした。

さあ、ここでこの情報戦争を整理して見ましょう。神様は原理の神様ですから、当然正しい情報しか流しません。一方、サタンが神様に反逆したということは原理を踏みにじって何でもするようになったと言うことを意味します。ですから偽情報も流します。しかし偽情報だけではありません。神様の創造原理を誰よりも知っているのがルーシェルです。だから正しい情報も知っているし、時には流すのです。

神様 → 正しい情報
サタン → 正しい情報 + 偽情報

こうやってみると神様とサタンのどちらがレパートリーが広いですか?サタンでしょ。正しい情報を流しながら人間を信用させて、信じ切ったところで偽情報を流すのです。偽情報とは分からないように。

人間始祖アダムとエバはこうして神様からの情報を受けていたにもかかわらず、サタンの偽情報に惑わされて堕落してしまったのです。かわいそうに彼らはその後、誰が悪いとケンカまでしていたのです。時既に遅し・・・。


以上の内容は今日のIT革命においても反復されているのです。
インターネット上には本当のような偽情報がたくさん氾濫しています。あるいは堂々と偽情報を流すサイトもあります。あるいは巧妙に悪の世界へ誘惑するサイトもあります。みなさまはそれを見抜く目をお持ちですか?

特にインターネットが始まった当初はインターネット上にある情報は何でも信じてしまう人たちが結構いました。でも今はもうインターネット草創期は終わり、冷静にインターネットを主管すべき時になりました。
今後は「情報」をどのように判断するか・扱うか・発信するかと言うことを、原理という論理的バックボーンを持っておこなう必要があるのです。それはインターネットを正しく主管すると言うことです。

もし、インターネットを主管できずに、逆に主管されてしまうのでしたら、インターネットを断ち切ってしまった方がよいかも知れません。かつて修道僧が俗世間を断ち切って山で修行したように。
あるページを開いてサタンの情報が混じっていると思ったら、強い意志を持ってブラウザーの「戻るボタン」をクリックして下さい。あるいは「閉じるボタン」を押して下さい。それが重要なことです。