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信仰生活講座


【10】準備してほしいこと

私とT-mamaは今まで祝福(合同結婚式)をたくさんの方に勧めてきました。その中には無事家庭を出発して子供に恵まれた人もいますし、結婚にいたらなかった人もいます。そういった経験を振り返ってみまして、これから祝福を受けたいと思っている方にいくつか準備してほしいことを書いてみたいと思います。

実際にマッチングに参加して結婚をしようとすると、いつか“壁”と言われるものにぶつかることになります。私自身そうでしたし、すべての人がそうでしょう。原理講論には次のように書かれています。

ここに実例を一つ挙げてみることにしよう。復帰摂理の時代的な恵沢によって、家庭的な恵沢圏から種族的な恵沢圏に移行される一人の地上人がいるとしよう。しかし、この人に自分自身、あるいはその祖先が犯したある罪が残っているならば、それに該当するある蕩減条件を立ててその罪を清算しなければ、種族的な恵沢圏に移ることができなくなっている。このとき、天は悪霊人をして、その罪に対する罰として、この地上人に苦痛を与える業をなさしめる。このようなとき、地上人がその悪霊人の与える苦痛を甘受すれば、これを蕩減条件として、彼は家庭的な恵沢圏から種族的な恵沢圏に入ることができるのである。このとき、彼に苦痛を与えた悪霊人も、それに該当する恵沢を受けるようになる。このようにして、復帰摂理は、時代的な恵沢によって、家庭的な恵沢圏から種族的な恵沢圏へ、なお一歩進んで民族的なものから、ついには世界的なものへと、だんだんその恵沢の範囲を広めていくのである。こうして、新しい時代的な恵沢圏に移るごとに、その摂理を担当した人物は、必ずそれ自身とか、あるいはその祖先が犯した罪に対する蕩減条件を立てて、それを清算しなければならないのである。

これを解説してみましょう。

個人 → 家庭 → 氏族 → 民族 → 国家 → 世界 → 天宙

ある個人がいるとします。この人が祝福を受けて家庭を持とうとすると次元が一つ上がることになります。この時に簡単には上の次元に上がれないのです。例えば、私たちの先祖をみてみれば家庭という次元でたくさんの問題を起こした人たちがいます。離婚・不倫・虐待・腹違いの子・・・。非常にこんがらがっているのです。

歴史的結実体である私たちはそういった過去の過ちを清算しながら進んでいかなければならないのです。特に個人から家庭へ、あるいは家庭から氏族へと次元が上がる時にこれらはあらわになります。

つまり歴史的清算が“壁”として私たちの前にあらわれるのです。


最近アメリカの牧師たちがたくさん伝道されてきていますね。もう数百名がお父様を再臨主として受け入れています。この間は教会の十字架をはずしてしまいました。すごいですね。ようやく当初の摂理へ進んだことになります。(みなさま今までご苦労様でした。)

ではこの牧師たちに“壁”はあるのでしょうか?

ありますね。やっぱりあるんですよ。祝福を受けようとすればなおさらです。ただしキリスト教2000年の歴史がありますから私たちより“楽”かもしれません。血統的にイエス様に侍ってきた清い家系であれば当然でしょう。

こんな例え話はどうでしょうか?
図工の時間に薄いプラスチックの板をきれいに半分に切ろうとしているとします。道具はカッターと定規です。みなさまも経験があるでしょ?

この時、プラスチック板の上に定規を置いて狙いを定めます。そしてカッターで切ってゆきます。一度では深く切れませんから、何度か同じ溝を切ることで分断できます。

ところが1回目に失敗して、カッターで切った線が真っ直ぐではなく途中で曲がってしまったとしましょう。「しまった!」と思って焦ってもう一度カッターを引くと、今度も同じように途中で曲がってしまったのです。溝ができてしまったので、真っ直ぐ引きたいのですが、曲がってしまうのです。さらに深く切れてしまいました。

どうしましょうか?3回目はゆっくり真剣に力を込めて真っ直ぐ引きます。前回失敗したところに到達すれば、さらに集中力を高めて切るでしょう。そうして初めて真っ直ぐ切れます。でも気を抜けば4回目もまた失敗してしまいます。


こんな感じです。子は親に似てしまいます。これは子供を産んだことのある人は皆知っていることです。つまり血統的な流れを引き継いで生まれてきた私たちなのです。

代々離婚してきた家系の子孫は離婚しやすいし、清く生きてきた家系の子孫は清く生きやすい・・・。


通常、統一教会で祝福を受けた場合、簡単には家庭の次元まで上がれません。最初にも書きましたが、今まで伝道してきた霊の子達はこういったことに間違いなく全員遭遇して参りました。でもそれがどのような形であらわれるかは人によって違いました。

霊の子が家庭次元に移るために“壁”にぶつかっている時に、私はどうしたかと言いますと、いろいろと祈り考えます。そして“サポート”したりします。しかし時には“プッシュ”したり“叱ったり”しました。今でも振り返ると申し訳ないのですが、そうしなければ霊の子が“壁”を超えられずに失敗してゆくのが目に見えていたからです。

何人かの霊の子は家庭出発前に私に叱られて実際に泣きました。冷たい人間だと今でも思われているかもしれません。(^_^;
しかし、私が言わなければ他のだれも言ってくれないのです。神様の愛する人を失うわけにはいかないのです。


さて、独身の方にお願いしたいことがあります。今まで書いたとおりに祝福を受けて家庭を持とうとすれば何らかの壁があらわれます。それは間違いありません。

そこで、祝福前までに解決できる“壁”は解決しておいてほしいのです。“壁”の中には自分の努力で解決できるものもたくさんあります。内的な“壁”、外的な“壁”いろいろありますが、特に次の項目は必ず解決しておいてください。

●男性であれば、家庭を維持できる経済力。
●女性であれば、子供を作ることのできる年齢のうちに祝福を受ける。

この辺の問題があると実際に祝福を推薦するのが難しいです。推薦できないなんて言うと、T-papaは愛がないと思われるかもしれません。しかし私に愛がないからではないのです。推薦しても相手の男性や女性から断られてしまうからです。

このように“壁”の中でも自分の努力で解決できるものは今のうちの解決しておいて欲しいのです。いつ祝福をうける天運が訪れてきても良いように。つまり準備をしておいて欲しいのです。